六条山遺跡

所在地:奈良市六条西町字奧柳
 遺跡は西ノ京丘陵の谷奧に立地し、東側の展望に優れています。昭和52年、県立西ノ京高等学校の建設に伴って発掘調査が行われました。調査地の中心部はすでに何回かの土取工事によって破壊されていましたが、東斜面の標高97mラインで11棟の竪穴住居跡と方形の土坑2基が検出されました。調査を担当した寺澤薫氏はこれらの遺構や流路跡から出土した土器を用いて、大和における後期土器の編年細分を行ないました。
 この遺跡は、立地から、高地性集落との関係が窺われますが、調査者は種々の検討から、後期における一般的な農村集落と考えています。


 

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