保津・宮古遺跡

所在地:田原本町保津・宮古
 遺跡は唐古・鍵遺跡から南西へ約1.5〜2q、宮古の集落から保津集落の東北部にわたる標高約47mの低地に立地します。
 この遺跡は古くから知られており、「まぼろしの大集落」と呼ばれてきました。
 このように詳細の不明な遺跡ですが、田原本町教委による二十数次の調査で、少しずつ明らかになってきています。
 これまで検出された遺構としては、前期の土坑や中期から後期にかけての河道、後期の井戸・土坑・溝などがあります。
 全体的に遺構密度は薄く、遺構の時期も後期のものが多く検出されています。
 遺跡の多くが現在の集落の下と見られることや、調査面積の狭さなどから断定は出来ませんが、これまでの調査成果を見ると、後期段階に大きく発展した遺跡と言えそうです。
 今後の調査の進展が待たれるところです。
 

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