多遺跡

所在地:田原本町多
 多遺跡とその摂社の小杜神社を中心に、現在の飛鳥川両岸に広がる遺跡です。
 標高は約55mの沖積地で微高地上に位置します。
 拠点集落と見られていますが、大和で遺跡や遺構・遺物が増える後期の時期に、この遺跡では遺構・遺物がほとんど見つかっておらず、検討の余地があります。
 遺跡の調査が始まったのはまだ新しく、昭和47年の多神社境内の調査からです。以降、現在までに十数次の調査が行われています。確認された遺構には、環濠、溝、方形周溝状遺構、土坑墓、壺棺、柵列状のピットなどです。
 まだまだ、全体の様子は分かりませんが、多神社を含めた北側に遺跡の中心があるようです。

 

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