竹内遺跡
所在地:當麻町竹内
 熊谷川が形成した扇状地上に位置し、南北約700m、東西約400mの範囲に遺物が拡がっています。
 遺跡を南北に貫く道路建設に伴う調査では、縄文晩期や弥生前期の遺構・遺物が多数みられました。
 扇状地のため堆積が厚く、また、土砂が何度も流されているため、面的に押さえるのは容易ではありませんが、中、後期の遺構はあまり見つかっていません。
 現在の集落内に期待がもたれるところです。


   キトラ山遺跡

 キトラ山遺跡は、標高146.6mのキトラ山に所在する後期の遺跡です。ただ、発掘調査が行われていないので詳細は不明ですが、同地に所在する「竹内古墳群」と同じ範囲から土器片が採集されています。遺跡の立地が生活に不便な丘陵斜面で平地と約50mの比高があることや、古くから大阪とを結ぶ主要な道である「竹内街道」に沿っているという二点から、高地性集落との見方が有力です。
 

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